カメラ小僧るーしーず わーるど
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釜山クリスマス物語





busan kurisumasu 01


  釜山の港に着いたとき、山を押しつぶしそうな建物が、俺を押しつぶしそうな不安に見えて

   仕方がなかった。


























busan kurisumasu 27

   
 それからは、周りを見回しながらハンドルを左右に忙しくきりながら、看板の文字をしどろ

 もどろに読み上げながら、


























busan kurisumasu 24


  荷台の卵が金(きん)にかわりはしないかと、何度も思い、





















busan kurisumasu 02


  行く先も見えぬまま、ただ、がむしゃらに坂道と階段の上り下りを繰り返す仕事一筋の毎日で、
























busan kurisumasu 25


   売れ残った卵を使って作ったビビンバをほおばっては、

























busan kurisumasu 03

  
   エンストに近いタンクをごま油で満たした。


















busan kurisumasu 26

 
   あの頃の友達は角の料理屋の入り口に居座る猫のお前だけで、がさがさの俺の手を

   いつも、ざらざらの舌で舐めてくれた。





















busan kurisumasu 05

   
  地下鉄の入り口の整形の看板は俺に語りかけてた。


























busan kurisumasu 06

  
  客によって、いくつもの顔を使い分けるお前にメスは不要だと。

























 busan kurisumasu 07

  
  俺に向かって立ちはだかる片道1300₩の壁は、行き場のない言葉でいつも埋め尽くされていて、

























busan kurisumasu 08


  こんな俺の煩悩を消すには、108の鐘だけでは、到底足りない気がした。

























busan kurisumasu 09


  だけど、これだけは言わせてくれ。 首を長くして待っているお前に、焼きたてのパンを

  毎日欠かさずに食べさしてやろうと、いつも、いつも思ってた。




















busan kurisumasu 04

  すり減るばかりで毎週1回は貼り換かえた靴底をみながら、 「 いっそ、鉄底にしてやろうか。 」

  という修理のオヤジの口癖をバネにして、



























busan kurisumasu 10

  
  何万リットルの汗と引き換えに、ようやく射抜けるようになった成功の的。


























busan kurisumasu 11

  
  
 地下鉄の壁の先の電話にも目が行くようになり、 お前の声が受話器から弾んで

 聴こえるようになった。



























busan kurisumasu 12


  
  去年まではまぶしさで俺をはじきかえしたイルミネーションが、今夜は俺を誘い出し、





















busan kurisumasu 13


  歓びひしめく通りを進み、生姜茶すすって冷えた体をあっためると、




























busan kurisumasu 14


  独りで走り続けてきたと思っていた俺の傍らに、光となって寄り添ってくれていたお前がいたことが

  まあ温かい雨となり、頬をつたった夜。
























busan kurisumasu 16


  ツギハギだらけの俺の靴下に入れられた帰りの汽車の切符を片手に、





























busan kurisumasu 17


   もう片方には、抱えきれない感謝をプレゼントにして

























busan kurisumasu 28

 
  俺は、満月とツリーが見送る釜山駅にむかった。
























busan kurisumasu 21

  
  故郷に着いたら、作り笑いをしなかったお前と同じ笑顔を浮かべて、

























busan kurisumasu 18

   
   太陽に照らされた赤道道路を二人で走ろう。



























busan kurisumasu 15

 
    お前よ、どうか覚えていておくれ、二日遅れの俺のクリスマスを。
  

                                                      おわり






   ※ 写真撮影場所 : 釜山各所 
     この物語は現実とは全く関係のないフィクションですが、小僧が現地に着いたのが27日
     でしたので、二日遅れと結ばさせて頂きました。

     
     
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コメント

日本と同じような景色なんやろ?
と、思ってたけど色い合いが派手なんやね。

海外は行ったことないし行きたい国はあるけど
まだまだ日本国内で行きたい場所がたくさんあるから俺は国内だけで人生終わりそうやぞ母ちゃん。

射撃場の拳銃は安全とか狙いやすさで固定されとんのか?
写真で見るとおもちゃの銃と変わらん感じ焼けど手に取ったら違うんやろなぁ。

客によって・・・のとこ好きやわ。
[2016/01/12 00:43] URL | atushi #- [ 編集 ]

atushi さんへ
確かに、寺の建築や、色づかいは、中国と似てるな。

建築は長崎と同じ山積み方式を取ってるけど、雰囲気は

天王寺か難波やねん。

射撃場の拳銃は盗られへんようにというのと、発砲事故や
自殺とかされへんようにというためやな。

鼓膜が破れんように、ヘッドホンもつけてるし、万が一
弾が当たっても大丈夫なように、防弾チョッキも着てるで。

でも、チョッキに鉄板は入れてへんから、骨折はすると、
店のスタッフの人が言ってたな。
実際に、打ってみて、手にくる反動や、薬きょうが
跳ね返ってくる弾の威力を見たら、これは、当たったら
死ぬ恐ろしい武器やなと身をもって感じたわ。

お母ちゃんの周りでは、射撃体験者は意外に多いで。
銃の重みは1キロぐらいあるといわれたけど、カメラの
方が重かったわ。 
お母ちゃんは、おもちゃの銃やモデルガンを手にした
ことがないから違いがわからん。
多分、おもちゃの銃は、映画やドラマのように、片手で
引き金を引いて打てるんやろうけど、本物は、それは無理で、
右手で、引き金をひくんやったら、左手は下から支えるように
添えて、銃を平行にして、腕もしっかりと伸ばした状態で発砲
せなあかんと教わった。銃の先に近い部分を持つと火傷したり
するらしい。
体感はしたけど、日常で実践してはならないことを改めて心に
刻みます。

日本の国だけでも細長くて広いから、一生かけても巡りきらんかも
しれんで。
なんなら、二代目伊能忠敬になって、日本の秘境を記した地図を
作成したらどうや?

[2016/01/12 18:28] URL | かめら小僧るーしー #- [ 編集 ]


釜山ってこんな感じの街なんですね。
新しい物と古い物がミックスされてる感じが、何とも言えない雰囲気を出している様に思います。
そうそう...外国だと猫ちゃんの表情も、ちょっと違って見えますよね。
本場のビビンバ、是非食べてみたいですね(笑)
(お腹が空いている時に見てしまったので、ビビンバに目が行ってしまいました〜)
[2016/01/16 19:48] URL | pamtomo #- [ 編集 ]

pamtomo さんへ
釜山は入り口は長崎で、中に入ると大阪のようにゴチャゴチャっとしてる
信号のないところを、走ってる車の間をすり抜けて渡る街です。

このビビンバは帰りの船を待つ旅客船のビルの中の食堂で食べたものです。
このときに、ようやくキンパッ(海苔巻き)も食べました。
味は、普通でしたね。 実は、福岡でものすごく美味しいオコゲのビビンバを
食べたことがあるので、それを超えるものは、なかなかでないんじゃないかと
思います。
このビビンバはまだ、はじまりでこれから、本当に美味しかった食べものも
あげていきたいと思いますので、写真で想像を膨らませて下さいね。

[2016/01/17 01:03] URL | かめら小僧るーしー #Dq74ESy. [ 編集 ]


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