カメラ小僧るーしーず わーるど
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自由気ままに様々な場所で興味を持ったものを被写体にしている超マイペース小僧です。



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ガラスの蝶




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 毎年、クリスマスの待ち合わせ場所には、残念なことに、不完全燃焼のまま捨てられた愛が数多く

 ある…。




























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 そんな捨てられた愛を不思議なレンズで見つけ出し、愛に付いた悲しい涙を吸いに来るのが

 モロハ蝶である。

 彼らの体は非常に繊細なガラスで出来ており、そこから脆羽(もろは)という名前になったという

 説があるが実際のところはよく分かっていない。





























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 彼等がほかの蝶と違うのは、帰巣本能を持っていることである。 

 また、ネオンの灯りをレンズで集光し、グリッターという鱗粉(りんぷん)を作り体を輝かせる。


























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 そして、彼等を率いているのが女王蝶ともいわれる、蝶の妖精メルフィンだ。

 メルフィンはクリスマスが近づいた夜に、モロハ蝶にしか聞こえない超音波の曲をバイオリンで奏でる。



























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 その曲が流れるとその年に選ばれた一本の樹が多光を帯び、輝きはじめる。


























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 そして、その輝く樹を目指してモロハ蝶は一斉に飛翔する。































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 瞬く間にモロハ蝶で埋め尽くされた樹は、自ら放っていた光をモロハ蝶の体に吸収させて、

 輝くのを止める。


























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  そのあとで、モロハ蝶はその樹で瞬きながら、受粉をはじめる。

  こうして、一晩中、彩木(さいぼく)と化した樹には、次の日にあるものが生る。





































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  それが、モロハ蝶の真心の詰まった実、心珠(しんじゅ)である。

  そして、心珠は辛い思い出が多い人にしか見えない…。

































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 だが、その実を手にした者は確実に、愛が燃え盛る熱いクリスマスを送ることが出来る。

 
 もし、あなたの心が悲しみの海に沈んでいるのならば、周りの樹を見渡して欲しい。

 モロハ蝶からの優しいプレゼントが、そっと用意されているはずだから…。



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まだ見ぬあなたへ



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   拝啓、 まだ見ぬあなたへ

   あなたが、アメリカのどこでこの写真雑誌を購入されたのか私は知りません。
   
   けれど、その時、この雑誌が半世紀以上をかけて遙か遠くの日本に渡るとは想像だに

   しておられなかったでしょう。




























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  今、わたしはこの喫茶店で、あなたがかつて御覧になっていたこの雑誌を手にしながら、あなたへ

  想いをはせています。



























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 あなたはご存知ないかもしれませんが、1960年代になって日本ではそれまでの飲むコーヒーとは

 違う形状の食べるコーヒー(コーヒーゼリー)が誕生しました。

 とりわけ、この店のコーヒーゼリーは特製のシロップとゼリーの相性が抜群で、あなたにもお薦めです。



























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 ところで、この雑誌にも戦争がすでに忍び寄ってきている様子が載っていますが、

 あなたは、戦時下はどのように過ごされていたのでしょうか?


























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  もしも、どこかの戦地に赴かれていたならば、数多の苦い体験を重ねられてきたことでしょう。
























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 あるいは、あなたは青春真っ盛りで、輝かしいブロードウェイの世界に魅了されたり、































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 彼女と楽しいドライブをしながら、どこかの街のカフェに立ち寄り、


































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  バターがとろけたパキスタン コーヒーのような甘い恋を味わっていたのでしょうか?































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   やがて、よくねかされたコーヒー豆のように円熟したあなたは、寒い北風の吹く日には、






























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  同じように熟成されたアルコールを加えて作るアイリッシュ コーヒーを飲みながら、






























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  凍えた体を温め、旧友と昔話に花を咲かせておられたのでしょうか?





























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  あなたもご存知のとおり、今、世界はコーヒーで繋がっています。

  飛行機に乗らずとも、この店にいてコーヒーを飲むだけで、世界旅行が出来る時代に

  なったのです。




























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 そして、この店のボスはあなたのために、気を利かしてテーブルを予約してくれています。


































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 私はこのテーブルに腰かけ、あなたが語るこれまでの人生について、静かに耳を傾け

 たいのです。

























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  あなたとの友好の証になるサンフランシスコ コーヒーを味わいながら…



























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 いまはただ、73年の時をかけた電話と、


































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  雑誌が繋いだ、まだ見ぬあなたの訪れを待ち続けています。



























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