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カメラ小僧るーしーず わーるど
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自由気ままに様々な場所で興味を持ったものを被写体にしている超マイペース小僧です。



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雛人形のエアープレイ


hina01.jpg


 帝: 「 やれやれ、今年もようやくみなの支度が整って宴が催せるぞよ。」
























air 02

 
 帝:「 今年は、小型のえるいーでぃー 照明も入手したし。」


























air 03

 
 帝:「 高齢になってきた爺のために介護保険で階段も備え付けられた。」





























air 16


 崇行(たかゆき): 「 本当に、すべてがうつくしゅうなりましたね。 」


 
 帝: 「 みんな、そちをはじめとする五人囃子の大手柄のおかげじゃ。

      改めて、礼を申す。 本当にようやってくれた!」




























air 18

 
 公比呂(きみまろ): 「 わたくしも、そちらのおかげで沓(くつ)持ちから、太刀を持てるまでに成れた。

               顔も自信にあふれた表情になったと皆に褒められておる。 」





























air 07


 稚春(わかはる):「 公比呂殿や皆様のお持物を揃えられたことはもちろん喜ばしいのですが、

            やはり一番うれしいのは、我らの楽器が揃って、リアル五人囃子が演奏できるように

            なったことでございます。 」




























air 06

 
  皇后: 「 まさか、帝が質に入れてしまい無くなった楽器を逆手にとり、エアー和楽器演奏会に

        出場して優勝するなんて、思ってもおりませんでしたわ。」



 
  稚春(わかはる):「 たまたま、流行りのエアーバンドを見て思いついたのが、見事に

            成功したまででございます。 本当にものは考えようで良くも悪くも

            なるものですね。」

            






































air 05


 
 皇后: 「 ところで、わたくしが先日、妹の嫁ぎ先に参ったときに、さらんらっぷ というものが椀に

       かぶせてあり、でんしれんじ という機械で冷えたお膳が温められると聞いたのじゃが、

       それらは、高いものなのかえ?」



 


 稚春(わかはる):「 らっぷ は 透けた紙で高くはございませんが、でんしれんじ は高価なもので

            ございます。 でも、皇后様が、今度主催される春のエアー琴演奏会に出場

            されれば、優勝して容易く手に入りますよ。」





























air 28



 旭香(てるか): 「 皇后様が優勝なさったあかつきには、でんしれんじ だけではなくて、

            私も賜りたいものがございます。」


 
 
 皇后: 「 なんじゃ、申してみよ。」




 
 

 旭香(てるか): 「 はい、それは眉でございます。 今は髪結い所で消えない眉墨が

            入れられるそうでございます。 昨今では、歌会に参りましても

            殿方の目を引くのは黒く毛虫のように太い眉でございますよ。」



 
 
 

 皇后: 「 なに、そうであったか。 ならばわらわも薄い眉を濃くして殿方の時代の波に

       乗り遅れぬのようにしようではないか。 旭香、ただちにエアー琴の練習を

       はじまるぞえ!」




 

 旭香(てるか): 「 はい! 皇后様。 こうなったら、前代まれなエアー琴連弾に挑戦

            いたしませう!!」
 
























air 08

 
 典孝(のりたか): 「 そうそう、帝。 われらが優勝した褒美には賞金5千両意外にももう一つ

             素晴らしい品を頂戴したのでございます。 あちらをご覧あれ!」
             

 

 帝: 「 なんじゃ。」
































air 10









air 12

















air 14


 帝: 「 ほう、これはこれは、素晴らしい兜ではないか!」



 
 典孝(のりたか): 「 はい、全部で6体ございます。 実はわれら五人囃子はこの兜が

             欲しうて、頑張ったのです。」




 帝: 「 兜を被りたかったがためにか? 」
 


 

 典孝(のりたか): 「 はい、この兜さえあれば、我ら雛人形が明日タンスにしまわれること

             なく、五月の端午の節句までいられるではございませんか! 」


 
 帝: 「 なるほど、それは良い考えじゃ! しかし、兜が一つ余るぞよ。」





 典孝(のりたか): 「 それを帝が被るのですよ! お好きな兜をお選びくださいませ。 」

























air 19


 
 帝:「 まことか! では、わらわは顔が薄いので、それが隠れるように楠正成の兜を頂戴しよう。

     この歳まで、ずっと帝をやっていたが、まさか兜を被れるとは夢にも思わなんだわ。

     ほんに、嬉しい限りじゃ。」


























air 20




 帝: 「 五月までいられるなら、今夜は飯を食べて、はよう寝て、明日からの武士稽古に

      備えようではないか。」




 皇后: 「 帝、ご飯はまだできておりませんよ。」



 帝: 「 かまわぬ。 昨年はつまみ食いをして腹痛を起こしたから、今年はエアー飯でよい。」





























air 21


 
 帝: 「 さて、籠の中で寝るとするか。 守広(もりひろ)。 いつもの子守歌を頼むぞよ。」





























air 22

 
 守広(もりひろ): 「 はい、招致つかまりました。 今日は、ぜんまい何回でございますか?」

























air 23


  帝: 「 そうじゃな、きょうは嬉しいことが多かったから、50回まわしておくれ。」


 
  守広(もりひろ): 「 思えば、当家にずっと変わらずあるのは、このおるごーる付きの

              御休み籠でございますね。」



  帝: 「 本当じゃな。 この音色をエアーにすることだけは出来ぬからな。」

























air 24


 帝: 「 ああ、それから、わらわが寝ている間は、礼人(あやと)。おぬしがわらわの席で

      座っておれ。」
 




 礼人: 「 えっ、わたくしがでございますか! それはエアー帝ということになるのでは

       ございませんか。」



 帝: 「 まあ、そうじゃな。 おぬしのほうが、立派な面構えをしており、わらわよりも

      帝にむいておるわ。  それにな、実はわらわは、高所恐怖症で最上段にいるのが

      怖いのじゃ。 だから、寝るときは、最下段に降りてきておるのじゃ。」




 礼人: 「 仰せ仕りました。 演劇を長年学んできた経験を活かし、

       この大役立派に務めてみせまする。」



























air 25


 
  皇后: 「 帝、お眠りになる前に申し上げますが、わたくしの後ろの屏風が

       破れておりますのは、何故でございましょう。」




  帝: 「 誰かが蹴鞠(けまり)で夜遊びをしていたのであるまいか。」



  皆一同 :「 いいえ、夜はみな早寝をして誰も起きてはおりませぬ。」


  
  帝:「 不思議なこともあるものじゃな。 しかし、屏風は今日でしまうから、

      それまで、后が立ち上がって隠しておけばよい。 」


  
  
  皇后: 「 丁度、わたくしも足にしびれが切れていたので、そうさせていただきまする。

        では、帝はごゆるりとお休みくださいませ。 」





  
  帝: 「 うむ、皆も、苦しゅうないように好きなことをして過ごしておれ。 」




























air 26


 牛: 「 自分の闘牛ごっこがばれるのではないかと冷や汗が出たが、その場をしのげて

      良かった。  しかし、帝が五人囃子の笛太鼓を下取りに出して買い求めた牛が

      国産ではなくてスペイン産であることがばれる前に、和牛エアー闘牛大会で優勝して

      屏風を弁償せねば、どこかに売られてすき焼きにされてしまう。

      今夜も皆が寝静まったあとでこっそり練習に励まねば。」


























air 27



こうして、皆さんのお家でも様々な雛人形のエアープレイが起こりつつ、

今年の雛祭りも過ぎていくことでしょう。 


では、また。 ごきげんよう。


                                    



            
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それぞれの想い


こんばんは   

またまた寒波到来ですが、みなさんお体は大丈夫でしょうか?

さて、雛祭りの今日、みなさんのお宅でも雛人形が飾られ、甘酒を飲んでお祝いされている

ことでしょう。


そこで、今回は、雛人形さん方のお話に耳を傾けていきたいと思います。




どうか、最後までおつきあいのほど、よろしくお願いいたします。




では、はじまり、はじまり 















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灯りをつけましょ雪洞(ぼんぼり)に~ 


如佐(もとすけ):「おや、ロウソクがきれておりまする。 帝(みかど)、どういたしましょうか?」


帝: 「すぐに電気屋に行って、えるいーでぇを買ってくるのじゃ。」




















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如佐:「は、えるいーでぇとは、なんでございましょう?」

帝: 「わらわもよくわからぬが、なんでも明るくて長持ちするロウソクらしい。

    すぐに、牛車で行ってまいれ。」


如佐: 「仰せ仕りました。」


















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如佐:「それにしましても、当家の牛車は立派でございますね。他にはひけをとりませぬ。」


帝: 「当たり前じゃ。 五人囃子の笛太鼓を下取りに出して買い求めた、国産黒毛和牛だからのう。
    
    昨今では、外国の牛車が増えているそうだが、やはり牛は国産に限る。」



如佐:「では、行ってまいりまする。」

















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帝:「右近の橘(たちばな)もいいい葉付きじゃ。 わらわが昨年、米のとぎ汁をやっただけあるのう。」     




















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典孝(のりたか): 「帝、橘もよいのですが、わらわは、あの餅を火鉢で焼いて食べとうございます。」




















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帝: 「どれ、あの餅か。 確かにうまそうじゃな。 よいぞ、明日、みなで分けて食べよ。」


典孝: 「わーい、明日になるのが待ち遠しゅうございます。」




















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皇后:「これ、崇行(たかゆき)。 御髪が立っておりまするぞ。 鏡を見て整えよ。」



















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崇行: 「本当だ、昨日、絵巻物を見ながら、うたたねをしたときに出来たものにございます。
    
     しかれど、わらわのはまだかわいらしゅうございます。 
    
     守端(すず)様の御髪はもっと乱れておりまする。」




















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皇后:「本当じゃ、崇行の言う通りじゃ。」

   「これ、守端。 おぬしの髪の乱れはなにごとぞ。」



守端:「皇后様、申し訳ございませぬ。 実は、一昨日、合こん に参りまして、二日酔いで寝込んで
    
    おりました。」


皇后:「合こん とは、なんぞや。 歌会のことかえ?」



守端:「はい、歌はよみませぬが、男女が揃っての酒宴のことでございます。
    
    とても楽しゅうございますよ。 皇后様も是非、おいでませ。」



皇后:「ほう、それは面白しろそうじゃな。 次回は、わらわも御伴しよう。
    
     話の冴えない帝といるより、よっぽどよいではないか。」



















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礼人(あやと): 「なに、そんな楽しい宴がありもうしたのか。 是非とも、美しゅう女子と酒を酌み

交わしたい。 しかし、まじめ一筋で通っておるわしには、行きたいと申せぬのが歯がゆいところじゃ。」





















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芳平(よしひら): 「ところで、帝。 折り入ってお話しがございます。」


帝 : 「なんじゃ、申してみよ。」



芳平: 「はい、じつは、長年お仕えさせて頂いておる爺も齢65になりました。

     最近は膝ばかりではなく手も70肩で痛とうて、そろそろ、市丁(しちょう)を引退して

     隠居生活を送りとうございます。」





帝:  「そうであったか。 爺がいなくなるのは寂しいが、仕方がない。 引退を認めよう。
      
     うちは自営であるから、国民年金を受け取れるよう申請もするので、安心して隠居生活
     
     を送るがよい。 来年は爺の代わりは しるばー人材派遣からきてもらうとするか。」



芳平 : 「ありがたき幸せにございます。 これで老後は安泰じゃ。
      
      毎日、さいころと花札をして楽しく暮らしまする。」


















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公比呂(きみひろ):「わたくしも、帝にお願いがございます。」


帝: 「なんじゃ、おぬしもか。 遠慮なく申せ。」


公比呂 :「帝のお沓(くつ)を毎日持たせていただいておりますが、最近臭いがひどうございます。   
      
      あまりに臭うて、気絶しそうになりまする。 なにとぞ、足袋を履きかえてくださいませ。」
      
 
      

帝 : 「ならぬ。 わらわは足袋は一足しかもっておらん。 皆の着物も同じじゃ。一枚しかないで
     
     あろう。 仕方あるまい。これからは、ふぁぶりーずを使うようにしよう。」 




公比呂 :「ありがたきご配慮うれしゅうございます。 これで来年からは、笑顔で沓台をもてまする。」





















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皇后: 「貴方、わたくしも顔にしみが増えているゆえ、防虫剤も多く使ってくださいませ。」




帝 : 「御前のは、加齢によるしみであろうから、使っても無駄じゃ。」 




皇后: 「まあ、よくもそのようなことをずけずけと申されますね。
     
     貴方の冴えない顔などもう、みとうもありません。明日からは箱内別居いたしましょう。」

     
    
















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旭香(てるか): 「確かに、帝のお顔色はすぐれませぬ。 どこかお悪いのですか。」






















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帝: 「すまぬ。 実は、みなに内緒でつまみ食いをして腹が痛くなったのじゃ。」 



















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皇后: 「まあ、お椀が空っぽだわ。貴方ったら、身分に似合わず、卑しいこと。」


帝 : 「一年に一度しか食事をとれぬのだから、腹が減るのは当たり前であろう!」 


皇后: 「わたくしは、そこまで、食い意地が張ってはおりませぬ!」




















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守大(もりひろ):「はっはっは、喧嘩するほど仲が良いとはこのことですな。

          せっかくのめでたい日ですので、喧嘩はそれぐらいにしてくだされ。」
          
















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多美(たみ): 「帝、皇后様、あちらをご覧ください。 春がもう来ておりまする。」






















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帝:「まことに美しい。左近の桜が今年も見事に咲いておるな。」



皇后:「ほんに見事でございまする。 わたくしは毎年これを見るのを楽しみにしておりまする。
    
    気を取り直して、最後に、みなで歌いましょう。」









皆合唱 :  春の弥生のこの良き日~なによりうれしいひなまつり~ 





 

おしまい